いまさら聞けない成年後見制度について
皆様こんにちは、ソアレ社会保険労務士法人です。
7月23日に訪問看護ステーションレジハピ様にて、
第28回レジハピセミナー「いまさら聞けない成年後見制度について」を行いました。
◆成年後見制度とは?
知的障害・精神障害・認知症などによって一人で決めることが不安な方が、契約や手続きをする際に、同じ地域に暮らす様々な人が繋がって一緒に考えお手伝いする制度です。
具体的には・・・
・そのような判断能力が不十分な方の財産管理や身上監護を、代理権や同意権、取消権が付与された成年後見等が行います。
・家庭裁判所が成年後見人を選任する「法定後見」とあらかじめ本人が選ぶ「任意後見」があります。
法定後見:判断能力の程度に応じて「後見」「保佐」「補助」があるもの
任意後見:本人の判断能力が十分なうちに、任意後見受任者と契約を結び、判断能力が不十分な状況になったときに備えるもの
◆成年後見制度を使って良かったケース
≪ケース1≫
在宅独身だが身寄りが少なく、ケアマネージャーやヘルパーが事実上お金の管理をしている。認知症高齢者。
(対策)
→年金や保険等重要な財産管理、行政手続きなどは成年後見人等に担ってもらう。
→定期的に少額を本人に手渡しする仕組みの構築。
≪ケース2≫
年金生活者だが、年金支給日の翌日にはパチンコですべて使い切ってしまう。精神障害者。
(対策)
→障害年金など重要な財産が入る口座の手続き、本人こづかい用の口座を新たに作成し、定額送金の設定を行う。
法定後見の開始までの手続きの流れは、
申立て→審理→法定後見の開始の審判・成年後見人等の選任→審判の確定
おおまかにこのようになっております。多くの場合、4か月以内に完了します。
基本的には家庭裁判所の権限で後見人を選任されます。
誰が後見人に選任されるか分からず、希望を出すことは可能ですが、その希望通りになるとは限りません。
手続きに慣れた人や団体に相談することが重要となりますね。
セミナーにご参加くださった皆様、ありがとうございました。
当事業所では、成年後見制度についても担当しておりますので、お気軽にご相談ください。